BLOG

「街×モビリティ」ワークショップでスローモビリティの可能性をシェア!

2013.04.08
QUOMO運営メンバー 磯村歩

SONY DSC

 2013年4月6日、ワークショップ『「街×モビリティ」スローモビリティによる街づくりとは』を開催いたしました。当日は世田谷区保坂区長や国土交通省 星明彦氏にもご来訪を頂いたほか、実際に各地で地域活動を担われる行政・企業・NPOなど様々なプレーヤーが集い、パーソナルモビリティロボット「セグウェイ」の試乗体験もまじえながら、モビリティが生み出すコミュニケーションと街づくりの可能性について議論がなされました。

 

 

SONY DSC

 

 

 オープニングトークでは、QUOMOメンバーである株式会社グラディエ 磯村歩氏から2つの事例が紹介されました。イギリスの「ショップモビリティ」では商業空間におかれたモビリティが高齢者の外出機会創出や店舗の売上増加の効果に加えて、高齢者コミュニティの創出につながっています。もう一つはデンマークのクリスチャニア(エコビレッジ)で生み出された「クリスチャニアバイク(荷かご付き自転車)」。「クリスチャニアバイク」は様々な生活シーンで活用され、そしてそのモビリティが街への誇りの醸成にもつながっています。

「ファストフード」に対する「スローフード」という言葉が、生活の豊かさを含んだ概念で話されるように、より早く移動するための手段としての「ファストモビリティ」に対する「スローモビリティ」も、移動を超えた新たな価値を持つものではないか、との考えが共有されました。

 

 

SONY DSC

 

 

 一人目のゲストプレゼンテーションでは、つくば市 国際戦略総合特区推進部 科学技術振興課 主任(前・経済部産業振興課)の大久保剛史氏より、つくば市で進められている走行実験について紹介されました。

 実験を進めるうちに、パーソナルモビリティが移動手段であることを超えて、新しい街づくりになることを見出されたとのこと。市内でセグウェイツアーをしていると、街中で知らない人同士の挨拶が生まれ、人への配慮が生まれる。地域の見守り巡回でセグウェイを活用すると、(搭乗者が)自分の仕事が好きになったり誇りを感じたりするようになる。住民ゴミ拾い活動に活用すると地域が今まで以上に好きになる、といった効果が出ているそう。これらの活動がシビックプライドの醸成につながると感じているそうです。

 

 

SONY DSC

 

 

 セグウェイジャパン取締役 秋元 大氏から会場内でセグウェイのデモンストレーションが行われました。世田谷区長の保坂氏はじめ参加者の体験乗車が行われました。

 

 

SONY DSC

 

 

 二人目のゲストプレゼンテーションは、博報堂 次世代生活電動ラボ 深谷信介氏。国内のマクロ環境変化に応じたこれからのくらしの変化を踏まえ、社会におけるモビリティの役割の変化、あたらしいクルマへの期待についてお話を頂きました。

 従来のモビリティは、一つの車で遠くにも近くにも、日常の送り迎えにも旅行にも、多目的で使われてきた。しかし超小型モビリティやパーソナルモビリティの登場により、個人の移動に併せた使い分けが進むほか、家やまちなどの他のデバイスとの新たなつながりが発生していくだろうとのこと。また、超小型モビリティは、セミオープンの構造やその筐体の小ささから、セグウェイと同様に挨拶等のコミュニケーションが生まれ、人と人とが接し、集うきっかけになる可能性を示唆されました。

 

 

SONY DSC

 

 

 これらのプレゼンテーションを踏まえ「スローモビリティのワクワク体験」をテーマとしたブレインストーミングとそのシェアリングを実施しました。4〜5人が一緒に乗れるゴンドラモビリティによる食事のサービス、パーソナルモビリティをデコレーションして地域の華やぎを生み出そうとするもの、セグウェイを使ってシンクロナイズドスイミングのデモを行い地域のモビリティに対する理解を醸成しようとするものなど、街づくりに資するユニークなモビリティ活用のアイデアが披露されました。

 

 

SONY DSC

 

 

 最後は、既にパーソナルモビリティを街づくりに活用していらっしゃる「柏の葉セグウェイクラブ」「棚田deセグウェイ」そして商店街のイベントでセグウェイを移動インフォーメーションとして活用する予定の「二子玉川商店街」から活動の紹介をして頂いた後、懇親会となりました。

 

 

 従来の道路、鉄道、バスなどのモビリティは効率性や生産性という観点から整備されてきました。しかし、私たちの社会の変化や環境への配慮という観点から、モビリティの在り方は大きく問われています。

 既に、セグウェイなどのパーソナルモビリティを地域のコミュニティ形成などに活用するなど、新しい街づくりの手法としての模索がはじまっています。本ワークショップでは、その兆しを共有しながら、QUOMOが目指す“パーソナルモビリティによる新しい街づくり“という思いをゲストや参加者の方々と共感した有意義な一日となりました。

 

 

別紙:

イベントレポート QUOMO Workshop開催報告

関連コンテンツ

BLOG記事一覧へ

ページ先頭へ